現在、日本では核家族化が益々進み、両親に一人の子供、子供のいない夫婦、結婚をしない男女と
社会の最小単位の「家庭」がなくなりつつある。自分は、50代だが、子供が、親の老後を見るのは
我々世代までが限界かも。先輩アーティストの執筆したインドネシアのアートシーンについての本
を拝読したことがあるが、何でも、インドネシアでは、アートを通した共生、血のつながらない人
同士でも、気の合うもの同士の家族のような共生が一般的だとか。そこに、われわれ日本の抱えて
いる少子化の問題の解決の糸口を感じた。男も女も、同性愛者も、老いも若きも、社会的立場、国
籍も関係なく、フィーリングが合うもの同士が共生するのはどうか？自分は、アーティストなので
このような、アートを通した共生という「家族」のありかたを模索、提案していきたい。人と人の
関わり、理想論で、一筋縄ではいかないかもしれないが、このような考えのもと、K.Art Studioで
はお互い縛り合わないアートによる共生、アート家族の形成を目ざしたいと考えている。

K.Art Studio 　代表　加藤 慶