無常観と侘び寂び
この世の物や生き物には、全て寿命がある。動物や人間などの生物。家屋や、車も、
建てられた時、生産された時の状態を、永遠に保つことはできなく、
いつか土へと
還っていく。我々の住む地球も、太陽も、銀河も、宇宙も、常なるものは一つもなく 寿
命がある。日本人の意識には、無常観の他に、侘び寂びというものの捉え方がある。
いつまでも、新しい状態を保つのではなく、朽ちていくその姿に美があると。女性は、
ある年齢に達すると、若い頃の容姿のような艶と張りを保ちたがるが、しわがれていく
肉体にも、そこに美がある気がする。強いて言えば、不変なのは、人間や、宇宙に宿る
「魂」だけが、永遠に不変なような気がするのです。
2017年 8月
加藤 K記