新しい時代

20世紀は、大移動の時代であった。車、飛行機等ガソリンを大量に消費し
大気中にCo2をまき散らし、経済が脈動した。そして、テクノロジーが進化
し、20世紀が生んだ、コンピューターという最高の機械ができた。

21世紀は、物質的な時代から、精神的なものに価値を置く時代になるとよく
いわれる。

現代文明は、産業革命以降、環境破壊、地球温暖化という代償を支払ながら
物質的なハードを作って来た。そして、コンピュータという最高のハードが
出来上がった。そのコンピューターという機械を使った、インターネットと
いう全く新しい情報交換システムによって、今度は、文化的、精神的なソフ
ト面での進化をすすめていく時代になっていくのではないだろうか?

冒頭に書いたが、車や、飛行機という、二酸化炭素を発生する移動機械は、
なにか物を運ぶ時や、実際に会わなければ済まない場合、また、ある程度の
娯楽のために使われる様になり、石油資源は、主に、燃焼してエネルギーに
換える時代から、プラスチック等、便利な物質媒体として使われていく時代
になっていくのでは。

また、インターネットの発達により、紙媒体の一方向の情報社会から、双方
向の情報交換社会へと変わっていくのだろう。もちろん、社会の動き、世論
を様々な角度から検証し、伝え、また、一定の物の価値基準を示す新聞、雑
誌等の紙による実体のある情報メディアは必要だが。

森林を伐採して、大量の紙資源を浪費し情報交換する時代から、必要に応じて
の紙媒体による情報提供と、ネットの得意とする情報交換との使い分けが進む
のでは?

テレビという一方向なメディアも、時代を映すメディアとして大切だが、同
時進行で、それぞれが意見を述べられるインターネットという新しいメディ
アによって、より多様な価値観が、双方向に意見交換出来る時代になりつつ
ある。

また、インターネットは、国という枠組みを越えて、世界中の色々な地域
に住む人々を、一瞬の内に結び付け、意見交換を可能にした。

かのジョンレノンの「イマジン」の1フレーズ「国境も無く♪」という時代が
インタ-ネットの発達により実現するのかもしれない。

テクノロジーの発達により、今世紀半ばには、石油を燃焼したり、プルトニ
ュームによる危険なエネルギー資源から、太陽光発電、風力発電等による、
無害なエネルギー資源が開発、普及するのでは?

また、各家庭で使われる家電製品の消費電力量もテレビの液晶化に見られる
様に、より効率的なエネルギー消費、消費量の減少が見込めるように思う。

以上、いろいろ書いたが、要は一つの事を言ってる様に思う。

現在、我々人類は、こういった新しい進化の段階に差しかかった様に思える。



2005年9月6日 加藤