村上隆さんと、斎藤浩平さんの対談をYouTubeで観た。お二人とも、頭の回転が速い、また世界・日本の
トップを走っているお二人なので、とてもスリリングな会話を拝見した。斎藤さんが、環境団体が、西洋
の名画に
食品等を投げつけたアクションも、歴史を振り返れば、アートアクションになるのでは?という
発言に、村上さんが、あれは、あくまで政治行為で、アートにはなりえないという発言が面白かった。斎
藤さんは、アンチオイルマネーの姿勢なのだが、西洋画自体が、まさに「OIL PAINTING」であって、イ
ギリスの産業革命以降、石油で財を作ってきたブルジョワが、アートのコレクターになっているのは皮肉
な事だと思った。また、自分は、自分の活動で、独自のアートマーケットを創ろうと思っているのだが、
世界のアートマーケット
で闘っている村上さんが自分の活動をもし見られたら、どう評価されるのか、と
思ってしまう。しかし、西洋のブルジョワが創ったアート業界に、日本の漫画文化や、日本の伝統的絵画
で表
現発言していこうという村上さんの文脈もわ
かるが、敗戦国、日本がアートで海外に発言するの
に、
日本語ではなく、英語に合わせなくてはならないこと自体が、どう英語で発言しても、「負けているので
は」と思うのは、すこしおこがましい僕の感想だろうか?