今、様々な美術思想についての本を読んでるんだけれど、これは、西洋の美術史
の中の論述が多く、写真のように描く、また、キリスト教等、宗教的動機の絵画
また、キャンバスという平面で、いかに三次元世界を再現するかというヨーロッ
パでのモダニズム以前の絵画、また、その後、写真機の発明により、写実の必要
がなくなった後の、ヨーロッパ、パリを中心としたの印象派やフォービズム、キ
ュビズム、シュールレアリズム、ダダイズム等のモダニズムの流れ。また、美術
の主軸がアメリカ、ニューヨークに移り、抽象表現主義やアクションペイング、
ネオダダ、コンセプチャルアート、ポップアート、ミニマルアート等ポストモダ
ンのアートと続く。そしてニューペインティングを最後に、絵画は死んだ、とい
う西洋の評論家も多いとのこと。しかし、西洋の美術史の文脈以外にも、世界に
は絵画文化は沢山、多様にあり、また、そちらの方が、歴史が深い場合もある。
21世紀の現在は、インターネット等、情報がグローバル化した時代。西洋以外の
国、地域の美術と、西洋美術との化学反応で、興味深い絵画、アートの展開が期
待される。先ほど触れた、現在はインターネットの発達した情報的にもグローバ
ルな時代。地球のどこにいても、情報が手に入る現在は、東洋とか、西洋とか横
の区別ではなく、アーティスト個人個人が、それぞれの方法で、人間の持つ普遍
性に向けて、縦に追求している時代ではないだろうか?自分の読書感想文は、こ
の程度だが、自分の普段の制作の文脈を学ぶのにいい機会となった。