20世紀アメリカの最大の美術批評家と目されているクレメントグリーンバーグの
モダニズムの定義「モダニズムの本質は、ある規律そのものを批判するために
── それを破壊するためにではなく、その権能の及ぶ領域内で、それをより強固
に確立するために── その規律に独自の方法を用いることにある。」とのこと。
いまいちわからない。しかし、絵画に関していえば、モダニズム以前の伝統的な
西洋美術のように、二次元平面に、いかに三次元を再現するか?という方法を脱
して始まったモダニズム。それ以降、印象派から始まり、さまざまな美術運動や
グループ、イズムが生まれた。西洋美術の流れの中心が、ヨーロッパから、アメ
リカに移り、抽象表現主義、ネオダダ、ミニマルアート、POPアート等を経て新
表現主義ニューペインティングに至り、そこで「絵画は死んだ」と捉える西洋
の美術家も多い。しかし、その美術の歴史が、海を渡って、アジア、日本に伝わ
り、そこで西洋美術と、東洋の伝統的美術が出会い、その化学反応に新しい美術
の可能性があるのでは?と言われた美術評論家の方がいる。情報的にも、現代は、
インターネットの時代。この、情報のグローバル化で、もう今は美術ムーブメン
ト「グループ」「横」の時代ではなく、ネットに繋がれたアーティストは、それ
ぞのテーマ、それぞれの方法で、人間の普遍性に向かって、世界同時多発的に
「縦」に追求し始めている「個」の時代なのかも。歴史を追ってインターネット
時代の美術について、チョット考えてみた。