文化
足す(+)の文化と引く(−)の文化、∞(0)の文化
西洋哲学は、デカルトの有名な言葉「我思う、故にわれ有り」にあるように、「我」を思
索してきた。一方、東洋哲学は、「我なし」、つまり仏教の教え「無我」を最高の境地と
してきた。
これは、西洋医学のように「栄養」や「薬」を「加える」ことで病気を治そうという(+)
の 医学、東洋医学では逆で「食を減らす」「体に溜まった毒素を出す」(−)の医学が展
開したことにも表れている。西洋医学の病院のシンボルは「+」である。
西洋と東洋は、「我」と「無我」、や「足す医学」と「引く医学」のように、陰と陽の双
極の 文化として展開してきた様に思う。
また対極、±=「0(ゼロ)」を発見した「インド」のような国が、西洋と東洋の中間に位
置 するのは興味深い。
2022年10月23日
加藤 K記