2003年4月、K.ArtMarket営業日に、1人の若い女性が来店した。歳は18、名前を
「あらかわまりお」さんという。話しを聴くと、彼女は、今回の米国とイラクとの戦
争についての本を出版したいという。また、本に、戦争についての作品を描いてくれ
る仲間を探しているという…。彼女の回りの人々は、今回の戦争中、職場の同僚であ
れ、家族であれ戦争についてあまりに無関心だった。ある人が言う「戦争のニュース
のせいで、面白い番組が減る…」という言葉には、彼女は強い憤りを感じたという。
そこで、少しでも、今回の出来事に感心を持って欲しいと、戦争や平和をテーマとした
画集みたいなものを、出版という形でも、フリーペーパーという形でも、出してみたい
というのが彼女の望みである。K.ArtMarketとしては、若い彼女の思いをどうにか協力
したいと考え、まず、彼女の思いに共感する人々を、当ホームページで募ることを提案
した。そして、戦争や、平和をテーマとした、ハガキ作品や、Faxによる作品という形
で作品を募り、展覧会を開催してみては、というアイデアが持ち上がった。最終的に
、この試みによって、画集、フリーぺ−パー等が完成するかは、未知数だが、K.ArtMa
rketでは、このような形での参加型の展覧会を本年6月に開催することとなった。

あらかわまりおさんの声

「戦争を通り過ぎないために私達にできる事」

「イラク対アメリカ戦争に対して色々な気持ちがあると思います。その中で現在興味が
湧かない人もいます。平和な日本で生活を送っていると、事実がテレビ等からしか伝わ
ってこないから私たちは戦争は身近には感じられていないのだと思います。私は今回の
戦争についていい気持ちではありません、だからといって何ができるかも分かりません、
だけど私も何かしないといけないと思いました。絵かきのまりおとしてできる事がある
のでは?そして表現をしようと思いました。みんなも今回の戦争を素通りしないように
一度考えてみないですか?今回K.ArtMarketで場所を提供していただき作品展示を行いま
す、そこで自分のできる範囲の表現方法で構わないので、作品を展示してみませんか?
うまい下手ではなく、戦争についてしっかり考えて制作したものならどんなものでも構
いません。」

展覧会会期

2003年6月6日〜29日の金・土・日曜日

展覧会会場

K.ArtMarket内GALLERY

■展覧会の模様6/6up

■展覧会の模様6/15up

■展覧会の模様6/29up