今世紀の経済・環境について

 

現在、世界の資本主義経済は、ヨーロッパ、米国、日本と、大きな行詰りに
直面している。これは、僕なりに感じることは、資本主義経済の終焉ではな
いかと思う。

具体的には、例えば、工業では、より新しい物を作って、モデルチェンジを
して利益を得るという構造が限界に来ているように感じるのです。
自宅のエアコンが、水にぬれ故障したとき、メーカーに問い合わせたところ、
「基盤が濡れたと思われます、新しいものを購入した方が、直すより安いですよ」
という回答だった。暫く、エアコンを放置して、乾かしたら、また作動する
様になった。新しいものを買っていたら、自分の経済も、環境的にも無駄な
ことをするところだった。

メーカーは、こわれるように作って、新しいものにモデルチェンジ したものを
購入させて利益を得る、という構造自体が、時代遅れな企業体質と思うのです。
それよりも、少し高くても、こわれないものを造り、故障した場合のメンテ
ナンスにて利益を得るという体質改善が、経済的にも、環境的にも必要なの
だと思う。

また、現在の便利なITハードも、より新しいものを開発し、やはりモデルチ
ェンジさせるという構造から卒業する必要があると感じるのです。現在のハ
ード、パソコン等は、もう充分成熟したと感じます。これからは、新しい開発
より、貧しい国の人々でも、インターネット等の環境が享受できる等、何が
必要なのか、物造りしている企業は、初心に立ち戻って、どういった方法が
真の社会貢献なのかということを、グローバルに考える必要があるのでは?

21世紀は、資本主義の自由でもなく、共産主義の平等でもない、新しい経済
体質を模索すべき時だと思うのです。


平成25年11月14日 加藤 K記