今回の大震災で思ったこと


先ずは、震災により命を失った大勢の方々にご冥福をお祈りすると共に
避難所等で、苦しい避難生活に耐えている方々にお見舞い申しあげます。
また、福島第一原子量発電所で、国民、世界のために、命がけで作業さ
れている自衛隊、消防隊の皆様に心より敬意と感謝を申し上げます.

今回の震災で思った事は、家族だけでなく、見ず知らずの他人でも助け
合わなければ人は生きていけないというあたりまえのことです。
日本は、近年、国民がバラバラで、無縁社会、教育の荒廃、親の子供に
対する愛情不足と倫理観、道徳観の喪失が進みました。
また、就職難で何をしたらいいか分からない若者も大勢いました。

今回の地震は、言葉には出来ない悲しい出来事でしたが、震災後、見ず
知らずの人同士の助け合い、家族の絆など、日本人が失いかけていた大
切な助け合いの心、食べ物の有りがたみなど、感謝の心を取り戻すきっ
かけとなったのも事実だと思います。
また、災害前、漫然と仕事をしていた人々が、自分のしている仕事が、
知らない誰かの助けになっていることに気がつき、自分の仕事にプライ
ドを持つきっかけとなったのではと思います。トラックの運転手は、
寒さに震えている人々に、灯油やガソリンを届け、ストーブ工場で働い
ていた人は、自分がしている作業が、人の命を救うう手助けをしてい
るのだという使命感を取り戻すきっかけとなったのではないでしょうか?

原発に関しては、やはりもう危険なエネルギーに依存するのではなく、
脱原発、家屋を新築する場合は、太陽光発電等の義務化、また、そうい
ったクリーンエネルギーのための雇用の拡大が必要なのではないでしょうか?
また、エネルギーの使いすぎに気をつけ、燃費のいい家電製品、車など
エネルギー製品の開発が、なお一層必要になるのでしょう。

雇用に関しては、東北地域の復興、福祉需要、クリーンエネルギー産業等
による、若者を中心とした雇用の拡大等、、自分のしている事に対するプ
ライド、モチベーションを高められる労働機会が必要となっていくのでし
ょうし、そうあるべきだと思います。

この文章を書いている現在は、福島の原子力問題等、まだまだ予断を許
さない状況ですが、今回の地震は、自然もしくは、神が、日本人が自然
にしてきたことへの反省、またバラバラになった国民へ、大切な団結の
心を思い出すためのきっかけを作ってくれたのではないでしょうか?
東北地方の人々の尊い犠牲を無駄にしないためにも、残された我々国民
が、希望を持って頑張っていかなければならないのでしょう。

平成23年3月20日 加藤 K