西洋と東洋、「+」と「-」

マクロビを始めた冬、ひどい冷え性になってしまった。それもそのはず、殆ど植物性のものしか食べてなかったので。
植物性の食品は、体を冷やす作用がある。動物性の食品は逆に、体を温める作用がある。西洋医学では、栄養価の高い
食品を摂って、免疫力を高め病気と闘おうというプラスの医学。東洋医学は、体に蓄積した毒素を出して、素食をして
病気を克服しようというマイナスの医学。どちらも正しく、ただ、どちらかに偏るとよくない、ということを玄米菜食
のやりすぎの失敗から学んだ。西洋、東洋、両洋の良さを採り入れた、本当の意味で、中庸な医学がこれからの医学な
のだと思う。また、哲学の話をすると、有名な「我思う故に我あり」というデカルトの思想からもわかる様に、西洋哲
学は、「我」 というものが一つの大事なテーマであると学んだ。また、東洋哲学、主に仏教哲学は「我」、と言うより
「無我」 を最高の境地としている。ここにも、「西洋医学」の「プラス」と、東洋医学の「マイナス」という同じ図式
を、
哲学にも見ることができる。我=「+」、無我=「-」といったところか?猿の淺知恵か、こんなことを思う50代
半ばの冬である。

2023年1月17日

 

加藤 K記